オバQキャラクター名鑑・オバケ編
●Q太郎   ●P子   ●O次郎   ●ドロンパ   ●U子
●X蔵   ●おZ   ●ペロンパ   ●Y助   ●Q助
Q太郎
Q太郎

 「オバケのQ太郎」の主人公。オバQの略称で有名。オバケの仲間では唯一の人間界生まれの人間界育ちである(ただし、ドロンパも厳密に言うと生まれ、育ちも人間界だが、親と一緒に住んでいたので環境的にはオバケの世界と変わりがなかったと思われる)。

 たまごのときに人間の世界にきたためか、(人間界の)常識などをあまり知らない。人間の言葉はたまごの中に入ってたときに覚えたのか、生まれた直後から悠長に話している。性格は温厚で、情にもろく、誰にでもやさしい。困った人を見るとほっておけない。そのため、少々のドジをふんだりしても、誰からも愛されている。

 犬は大の苦手。食べることが大好きで、食事のたびに茶碗 20 杯をたいらげるほどの胃袋の持ち主。でも、本当は 30 杯食べたいらしい。

 人間界で生まれたせいか、化けることはできない。しかし、「くつ」(3 巻)と「犬」(FF 3 巻)と「象」(単行本未収録)に化けたことはある。空を飛んだり、消えたり、壁をすり抜けたりする能力は健在だ。このほかに、すべての動物と話をすることもできる(FF 1 巻)。なお、これらの特殊能力をオバケはみな持っている。

 居候先は、正ちゃんこと大原正太の家である。Q太郎が来てから、エンゲル係数が数倍になって、非常に苦労してるようだ。父・正助の給料は、当時のサラリーマンの平均と比べると結構高いほうなのだが…。やはり、Q太郎の食べる量というものは尋常じゃないのだろう。

(声:初代…曽我町子、2 代目…堀絢子、3 代目…天地総子)

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P子
P子

 Q太郎の妹。初登場は「オバQ一家せいぞろい」(2 巻)の回で、X蔵、おZと共にQ太郎に会いにきたときが初出である。なお、この回のP子はスカートにまだ柄が入ってなく、等身も少々間延びしていて、Q太郎にスカートをはかせたような格好であった。

 その後、オバケの国の学校で人間のことについて学び、界外留学のため人間界に来ることになった。人間界にきたばかりのときは、親に似たのか、兄に似たのか、少々おっちょこちょいな面も見せていたが、しばらくすると大和撫子風のおちついた性格になっていった。

 ドジな兄を反面教師としてるのか、しっかりもので、教養も高い。テレビでコンピュータ講座を見たり(新2巻)、ファッションショーを見に行きたがったり(新 2 巻)と、文化的活動が好きなようだ。ただし、家事、裁縫など、家庭的なことは苦手のようである。P子、ドラミ、ガン子など、どうも藤子・F・不二雄の妹キャラはしっかり物が多い傾向だ。

 あと、意外だがヤキイモ 3 個を一瞬にたいらげる(2 巻)など、大食いの面も見られる。ドロンパ、U子もけっこう早食い&大食いがなので、オバケは人間よりも基本的に食べる量が多いようだ。

 居候先は、ユカリさんという高校生の家である。正太たちとは年齢がだいぶ違うので、交流はほとんどない。これは、P子が主役のエピソード群がすべて「女学生の友」という雑誌「オバケのP子日記」というタイトルで連載されていたためと思われる。ちなみに、3代目アニメでは「河井ゆかり」という伸一のクラスメートの家に居候している。このキャラは一応藤子・F・不二雄先生のデザインだが、3代目アニメのオリジナルキャラである。

(声:初代…?、2 代目…沢田和子、3 代目…三田ゆう子)

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O次郎
O次郎

 Q太郎、P子の弟「新オバケのQ太郎」からのレギュラーキャラクター。Q太郎がふたたび大原家に来たとき(新 1 巻)に、オバケの国から一緒に来た。おそらく、Q太郎がオバケの国にいる間に生まれたためであろう。

 まだ赤ん坊なので、「バケラッタ」としかしゃべれないが、それでも「ヤメラッタ」「アホラッタ」など多少のバリエーションもみられる。

 赤ん坊ながら高度な知性を持っている。初めは字の読み書きがうまくできなかったが、すぐに百科事典(新 2 巻)を読むほどになる。また、国会図書館に行きたい(新 2 巻)などと、おおよそ赤ん坊とは思えないほどのものである。ひょっとしたら、将来はP子よりももっとすごいオバケになるのではないだろうか。

 機械いじりが好きで、ヒョーロクさんの車を直したり(新 3 巻)、パチンコをロケットに改造して月に送ったり(FF 6 巻)している。失敗作では近道マシンという、背中にジェット噴射をつけただけのようなもの(FF 4 巻)がある。

 また、特殊能力で「ボム!」と発声すると、狙った目標物をバラバラにできることもできる。

(声:初代…未登場、2 代目…高坂真琴・桂玲子、3 代目…横沢啓子)

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ドロンパ
ドロンパ

 「アメリカオバケ」の肩書きで有名。出身はテキサス州でテリーマンと同じである(笑)。生まれも育ちも人間界だが、Q太郎と違って家族で住んでいたため、たまにホームシック気味になる。初登場は、意外と遅く、P子が人間界に界外留学を始めた後である。日本に来た目的は、見聞を広めるためで、行ってみれば海外留学である。

 性格はクールでニヒル。あまのじゃく。照れくさいので、思っていることを素直に表現できない。その態度から、冷たい奴だと思われがちだが、本当は心優しいオバケである。特に、日本に来たときに世話になってるQ太郎や神成さんに対してはそれとなく気遣ったり助けたりしている(3 巻、4 巻ほか)。

 何をやらせても優秀で、それを鼻にかけてる言動がみんなに嫌われているようだ。とくに化けることは得意で、「オールアメリカばけくらべコンテスト」で優勝している。

 テキサスのお世話になってた家では、犬といっしょに住んでいたためか、犬は怖がらない。弱点らしい弱点はないが、ぬかみそのにおいが苦手。また、おなかの赤い星を取られると、オバケの特殊能力がなくなるだけでなく、何をやってもさっぱりになってしまう(3 巻)。

 居候先は、大原家の隣の神成さんの家である。一人暮らしの偏屈じいさんだったが、ドロンパが来たことにより近所の人との交流もふえて、生活にも張りが出たようだ。

(声:初代…?、2 代目…山本嘉子、3 代目…白石冬美)

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U子
U子

 オバケの中では、一番最後に正太たちの町に来た。人間界に来た目的は、単なる憧れで、P子やドロンパのように勉強するためではないようだ。

 性格は男勝りで、豪快、ズボラ。おおよそ女性とは思えないほどのパワーの持ち主。一応、初登場時には女性らしきところも見せていたのだが…(4 巻)。日本的なことを学ぶために、柔道を始めた。Q太郎がオバケの国へ戻る前に初段を取り(6 巻)、現在 2 段を取得(FF新 6 巻)。

 なお、新が始まる前に『ビッグコミック』に掲載された1ページ漫画では、3 段を取得してるが、これはパラレルワールドだろう。

 オバケの常として、犬は嫌い。化けるほうもあまり上手ではなく、人に化けるとき以外は顔を残す癖がある。

 居候先は、よっちゃんの家。U子もQ太郎と同じくらいの食量を誇るが、よっちゃんの家の家計が苦しいという話は聞かない。もっとも、昭和 40 年代で別荘を持ってるくらいだから、かなり裕福な家庭であるためであろう。

(声:初代…?、2 代目…丸山裕子、3 代目…増山江威子)

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X蔵
X蔵

 Q太郎の父親。外見はQ太郎にそっくりで、髪の毛が 4 本で口髭を生やしているのが特徴である。性格は「この親にしてこの子あり」という形容がぴったりする人物(オバケ物?)。

 初登場時、正太のパパにおじぎして頭を下げたとき、そのまま眠ってしまったり(2 巻)、「こたつにあたる」と聞いて、こたつに体当りしたり(FF 8 巻)、お雑煮とは象を煮込んだものだと思い込んだり(FF 8 巻)と、出番が少ない割に数々の大ボケをかましている。

 オバケの特殊能力に加え、何もないところから物を取り出す能力にも長けており、お世話になった大原家の面々に戦車や服を出したり、水道の水を上等のウイスキーに変えたり(2 巻)と、意外な片鱗を見せたりもする。もっとも、見当はずれの物ばかりではあったが。

 苦手なものは、他のオバケとおなじで犬である(2 巻)。

(声:初代…?、2代目…?、3代目…?)

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おZ
おZ

 Q太郎の母親。外見はボーリングのピンを縦につぶしたような形をしており、頭には巻き毛が 2 本、小さめの目にタラコくちびる、ふくよかなほっぺである。

 性格はひかえめで、なにかとドジばかり踏んでいるX蔵をしっかり支えている(2 巻)。まさに、良妻賢母という言葉がぴったりくる人物である。

 また、人間界のことにもかなり精通しており、Q太郎がプレゼントした花輪が葬式の花輪であることを知っていたり(FF 13 巻)、人間界の食材で料理を作ったり(FF 13 巻)、日本の通貨を持ってたり(FF 13 巻)していた。

 以上の通り、そのおおらかな外見とは裏腹に、知性と教養に満ちあふれている。P子はオバケ学校で人間界のことを勉強していたといったが(2 巻)、半分以上はおZから学んだものと思われる。

 苦手なものは、やはり犬である。(2 巻)

(声:初代…?、2代目…?、3代目…?)

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ペロンパ
X蔵

 ドロンパの妹。くりくりした大きな目と、ポニーテール、ペロっと出した舌が特徴。O次郎の初恋の相手である。

 登場は 1 回のみ(FF新 5 巻)。このときは、趣味の切手収集のために来日した。化けたりするシーンは無かったが、親と一緒に暮らしているので、おそらくは簡単なものなら化けられると推測される。また、ドロンパと同じく、人間の家で犬と同居しているため、犬をこわがることはないと思われる。

 まだ幼児であるせいか、「ペケポコ」としかしゃべれない。O次郎と会話するときは、ドロンパ→Q太郎と二重通訳をしていた。このため、ドロンパとQ太郎がケンカとなり、ペロンパとO次郎は会えなくなった。

 その後、何とかペロンパと会おうとしたO次郎は男の子に化けるが、Q太郎の弟であるというコンプレックスのため正体を明かせずにいた。この男の子にペロンパは好意を持ってしまう。帰国の日、ペロンパはO次郎にはあっさりとお別れを告げた。あの男の子を待っていたためだ。男の子に会えなくて悲しむ妹のために、ドロンパがあの男の子に化け、勝手にお別れをしてしまう。かくして、O次郎の初恋は水泡の如く消えたのであった。

(声:初代…未登場、2代目…?、3代目…?)

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Y助
Y助

 Q太郎のおじ。Q太郎にチャップリンひげを生やしたような外見をしている。X蔵と同じくガチャ目であり、焦点が定まってないのは、Q太郎一族の男性の遺伝だと思われる。

 登場は 1 回のみ(FF 4 巻)で、このときはQ太郎を探しに人間界にやってきた。珍しいものを見るとすぐに化けたがり、このときはマシンガンに化けたりしていた。

 作品中では一度も名前が出てくることはなかったが、小学六年生 1971 年 6 月号「オバQ一家とそのなかま」というカットの中に「おじ Y助」と書かれていたことから名前が判明した。

(声:初代…?、2代目…?、3代目…?)

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Q助
Q助

 Q太郎のおじいさん。実際は話に上るだけで、登場はしていない(FF 17 巻)。外観は、見てのとおりQ太郎にうりふたつである。約100年ほど前に人間界に降りてきており、大原家の実家の蔵から写真が出てきたことから、その存在が確認できた。

 このとき、一緒に写っていたのは正右衛門という人で、正太のひいひいじいさんにあたる人物である。その後、彼とともにアメリカに渡り、かのドロンパのおじいさんとも面識を持ったようだ。

 Q太郎と正太とドロンパ。その出会いは、100年以上も前から運命付けられていたのである。


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